定期テスト対策から、難関国公立大受験まで!吹田市佐井寺中・片山中・第二中エリアの個別指導は対話式学習館ホームズ!

エピソード3EPISODE #03

■ 実施例③ 中3男子 野球部 Cくん

―でもな、オレ無理やねん。父さんも母さんも、学校の先生も、どうせ無理やって言うし…―

公立中学に通う野球部のCくん。
中学1年の頃からずっと個別指導の塾に通っていた。
カワサキがその校舎に配属になったのが、Cくんが中学3年生になる年の3月だったので、塾の在籍では圧倒的に大先輩である。

授業には遅刻する、宿題はやってこない、授業中に立ち上がって騒ぐ
―――ふつうの塾なら、間違いなくこう呼ばれる。

【問題児】だと。

だけど、みんなから愛される憎めないキャラ。
2年生の学年末のテスト結果が前任者から伝えられる。
5教科合計で79点。

点数だけで彼を判断するのなら、間違いなく「できの悪い子」
ふつうの塾の先生の目線で考えたら、どう考えても「やりにくい生徒」
当の本人は、何も考えていないと思いきや
「どうせ頑張っても、無理なものは無理やろ…」
カワサキが彼に伝えた。
「頑張ってみてから決めようぜ!
ホンマに無理なら・・・
一緒に大笑いしようぜ!」

そんな彼に関する物語です。

ひとなつっこい性格。
すぐにいらんことする。
新規開校の校舎に転校して間もない頃、相変わらずウロウロ。

彼が何気なく発したひと言。
「なぁ、なんで塾の先生やろうと思ったん?」

子どもの戯言だと、流すこともできたけど、本気で答えた。

「ひとの人生を変えるためやで!」
そこから人生の話がはじまる。
世の中の矛盾点への観察眼、論理的思考力。
「てか、お前本気だしたらマジで伸びると思うわ!
俺が出会ってきた中で2番目に賢いなって思うで!!」
一瞬戸惑いながらも、すごく嬉しそうな表情をしていたのは今でも鮮明に残っている。

それから、日常の会話の中で個別指導担当の大学生講師たちに対して、
「あいつは絶対伸びるで!」
「地アタマがホンマにいいし!」
誰に対しても「できるイメージ」を発信し続けた。

結果が出ても出なくても、「点数ではなく努力を評価する」
たとえ無理そうだとしても「お前やったら絶対できる!」
本気の眼をして、言い切ってあげるのが一番だ。

ただ、実際のところ、成功の一番の秘訣は
「いちばん身近なところにいる親が、心の底から認めてあげること」
それをうまく演出すれば、必ず伸びる。
信じられないくらいに。

母親との二者懇談の場の話

「うちの子が公立高校に行くのは絶対無理ですよね、先生?」
彼の住む地域の学区では、公立高校へ進学しようと思うと、低く見積もっても5教科の合計が270点くらいは必要。
スタート地点から考えると3倍に点数を伸ばしても届かない。

ただ、カワサキにはその言葉がどうしようもなく許し難かった。
そして、返した言葉。

「逆に、絶対行けるって思うのは、ダメですか?」

数分間の沈黙…。

母親の涙…。

「先生は本気で信じてくれますか?」

その後のビッグマウスから始まった挑戦。
塾講師生命をかけるつもりで向き合った。

2学期末の懇談で、中学校から推薦入試の切符をもらった。
そして、2月の推薦入試は不合格に終わった。
が、彼は諦めなかった。

「信じ続けたら、うまくいくって教えてくれたやん!」

―――1ヶ月後、目標どおり、公立高校の合格発表を報告に来た姿は、大人への変貌を遂げたことを体現していた。

彼がどのようにして、劇的な成績アップを遂げたのか、教育方針に関する詳しいお話は、またの機会にお伝えします。

TOPへ