■ 実施例③ 中1女子 Cさん
中1の冬にホームズに来てくれたCさん。
今の彼女に、入塾当時のことを聞くと「もう思い出したくもない~~~!」と言われてしまいました。
それもそのはず。英語は10点台。数学は30点ちょっと。学校の授業もまともに聞けていない状態だったからです。
勉強は分からないし、部活も面白くない。学校なんて全然楽しくない。なのに家に帰れば勉強のできる姉がいて、母とふたりで寄ってたかって口出ししてくる……。どこにも自分の居場所がないような感じだった、と。
成功体験を、ひとつずつ!
そんなCさんにホームズが最初に仕掛けたのは『まずは、次の定期テストで点が取りやすい範囲になる数学を磨き上げる』ことでした。
機嫌の良し悪しがすぐに顔に出るCさん、難しい問題になると、露骨に嫌な顔をされてしまいます。
でもそんな時こそ負けないで頑張ってほしい。ヒントを出しながら励まして励まして、正解にたどり着いたら思いっきり褒める!顔に出やすいからこそ、頑張って解けたときに笑顔は人一倍輝いていました。
春休みの間に計算力を鍛え上げて、中2の最初のテストで見事点数アップ!
ちゃんと頑張ったら結果になる、という実感をここで初めて掴みました!
一つの成功体験が、次のがんばりを呼んできます。
「次は英語も頑張りたい!」
なんとか凌いでいただけの英語に、真正面から向き合う覚悟ができました。
英語は積み重ねの科目なので、勉強して結果が出るまで少しタイムラグがあります。2年生の内容を進みながら、同時に1年生の復習もやっていきます。じわりじわりと点数をあげて行き、2学期の秋には英語・数学共に過去最高得点をマーク!
この頃には、難しい問題にぶつかっても機嫌を悪くすることなく、むしろ「やってやろう!」という顔をするようになってきました。
自己肯定感が一番のエネルギー
塾の授業のない日にも、積極的に自習に来るようになったCさん。
「塾に来たら頑張ろうって思えるし、頑張ってる姿をホームズの先生らがちゃんと見てくれてるのが嬉しい!」と言っていました。
以前の彼女は、承認欲求が満たされないままだったのでしょう。
よく出来る姉と比べられて、劣等感を抱えていたのかもしれません。
それが、塾で勉強を頑張っていると、先生たちが励ましてくれる。頑張っていることを認めてくれるから、「私、ホンマに頑張ってる!」と自分で自分を認めることができる。
彼女の中に徐々に自己肯定感が育っていくのが、私たちにも目に見えてわかりました。
入塾当初、『勉強なんて大嫌いやから高校なんて行きたくない!』と言っていた彼女ですが、今はもう立派な高校生です。
高校になると科目も多くなって大変そうですが、それでも中学時代に培った「私は頑張れる!」という成功体験で乗り切ってくれることでしょう。